インスリン投与量
定義
投与されたインスリンの累積量のことで、国際単位(IU または U / 単位)で測定されます。インスリンポンプやスマートインスリンペンを使用している方の治療状況を追跡するために記録されます。
なぜ重要なのか
インスリンの記録は、糖尿病管理において不可欠です: - 投与履歴の正確な把握 — 過去のインスリン使用履歴の完全なアーカイブ - パターンの分析 — 自身が必要とするインスリン量の理解 - 基礎 vs 追加の管理 — 異なる役割を持つ種類のインスリンを適切に管理 - 治療の最適化 — 履歴パターンに基づいて投与量を細かく調整 - 安全性の確保 — 投与ミスの防止や、使用状況の監査的な確認
記録方法
- インスリンポンプ — 自動的なロギング(Omnipod、Tandem、Medtronic など)
- スマートペン — 通信機能付きインスリンペン(InPen、ノボペン エコー プラス など)
- CGM 連携 — 自動インスリン投与 (AID) システムによる自動記録
- 手動記録 — ユーザーが「ヘルスケア」アプリに直接入力した注射量
インスリンの種類
| 種類 | 効果発現 | 最大効果 | 持続時間 |
|---|---|---|---|
| 超速効型 | 15 分 | 1-2 時間 | 3-4 時間 |
| 速効型 | 30 分 | 2-3 時間 | 5-6 時間 |
| 中間型 | 2-4 時間 | 4-12 時間 | 12-18 時間 |
| 持効型 | 1-2 時間 | ほぼ一定 | 24時間以上 |
主な指標
基礎(ベーザル)インスリン
- 主に空腹時の血糖値を抑えるための背景的なインスリン
- ポンプによる持続注入、または持効型インスリンの注射によって投与されます
- 通常、1日の総投与量の 40〜50% を占めます
追加(ボーラス)インスリン
- 食事による血糖上昇の抑制や、高血糖を補正するためのインスリン
- 超速効型または速効型が使用されます
- 炭水化物量や補正係数に基づいて投与量が決定されます
1日合計投与量 (TDD)
- 24時間に投与されたすべてのインスリンの合計値
- インスリンポンプの設定(基礎レートや比率)の算出に用いられます
- 個人差がありますが、一般的に 0.5〜1.0 単位/kg/日が目安となります
影響因子と制限事項
- 記録の漏れ — 手動入力の場合、記録を忘れる可能性があります
- 吸収のばらつき — 同じ量でも、部位や体調により効果が異なる場合があります
- 部位の問題 — リポハイパートロフィー(脂肪肥大)や注入セットのトラブル
- デバイスの同期 — 一部のデバイスは HealthKit に直接接続できない場合があります
活用例
- 糖尿病の自己管理 — 毎日のインスリン投与量の正確な追跡
- パターンの発見 — どのような時にインスリンが必要になるかの理解
- 診察時の提示 — 医師と完全なインスリン履歴を共有
- ポンプの設定調整 — 基礎レートや糖質比の最適化
- 自動インスリン投与システム — クローズドループ(ハイブリッド)での活用
